もの喰う

『もの喰う人びと』

辺見庸氏の作品です。
読んだことがある方も多いと思いますが、本の内容を一言で言うと、著者が世界各地を旅し、その土地土地のものを食べ歩いたことの記録です。

何年も前に読んで衝撃を受けたのに、内容をほとんど忘れてしまっています。
うっすら覚えているのは、チェルノブイリ原発近くの村での食事、猫缶の話ぐらい。

日本に帰ったら再読するつもり。

ウズベキスタンに来てからの自分の食生活を振り返っていた時、ふと、この作品のことを思い出しました。

ウズベキスタン、食材は比較的豊富だと思います。
冬になったら、バザールの野菜が淋しくなるよって聞いていたのだけど、じゃがいも、玉ねぎ、人参はあるし、キャベツも白菜も大根のようなものも売っています。それに、日本では珍しい「ラブラギ」というボルシチに使われる赤カブも、とても美味しいです。
バザールの果物売りのお姉さん

なんだけどね、ウズベク料理、調理法、味付けが単一に感じることが多いです。
基本油。プラス塩、香草。

せっかく食材は豊富なのになんだか物足りないなぁーって感じます。

だけど、私自身料理苦手なので、その食材を活かせる腕はなく。
普段一人の時食べるものも、とりあえずお腹を満たせるもの、になってしまうことが多いです。

なんだかなぁーって自分の食生活を振り返って思いました。

もうちょっと食生活を豊かにしたい。

実家にいた時は、母が料理上手なので、毎日毎日違うものを、それこそ30品目ぐらい食べていたし、一人暮らししていた時も、たいして料理してなかったけれども、日本では一人前の料理も外食産業もとても発達しているので、食べるものに困るってことはなかったなぁ。

食べるって生きるうえでの基本だけど、こだわろうって思えば際限ない。だけど、こだわらなきゃこだわらないで、とりあえず食欲だけ満たせば終わりにも出来る。

だけどねー、私は食い意地がはっているので、もっと美味しいものを美味しく食べたいのです。


先日、KOICAの子のお家に行って来ました。
きんぱとキムチ

海苔巻き(キンパ?)を作ってくれたのだけど、すごく美味しかった!お手製キムチも、ウズベキスタン一美味しいと言っても過言ではないと思う。

たっくさん食べたので、
「いっぱい食べるねー。」
って驚かれてしまいました。恥ずかしい・・・。
「でも、いっぱい食べてくれて嬉しい。」
って。

美味しいものって一人で食べても味気ない。KOICAの子に言われて、誰かと一緒にワイワイ食べるっていいなーって改めて思いました。

家族に隠れてこっそり一人で食べるお菓子ももちろん、美味しいんですけどね。

職場でのお昼は、女性陣3人と一緒に食べることが多いです。食事中に交わされるタジク語もロシア語の会話も分からないので、音楽のように聞いているけれど、それでもやっぱり一人で食べるのって物足りないなぁって思います。

そんな中で私が早々と覚えたロシア語と韓国語は、
「おーちんふくーすなー!」と「ましっそよ!」
いずれも「おいしい」という意味です。どれだけ食い意地はってるんだろ、私。

ということで、今年(っていうか毎年なんですが・・・)の目標の一つは、
「人に出せる料理を作れるようになる」

ウズベキスタン生活をより充実させるために。
はらかっときらまん!(ガンバリマス!)

コメント

ひろこ さんのコメント…
すごい偶然。その本、わたしも読んだことがあるよ。
でも内容をおぼえてないんだけど・・・。
じゃ、送った本で存分においしい料理を作ってください。
namiigo さんの投稿…
ひろこちゃん、本ほんとにありがとー。

「物喰う人々」一時話題になってたみたいね!でも、読んだ本ってなんで忘れちゃうんだろうねぇ。。

ひろこちゃんの料理が食べたい・・・!