「ものだ」「べきだ」

ひさびさのブログ更新です。
週4日、計16コマというのは前期と変わらず。
「忙しくてどうしょーもない!」ってことは、なかったのだけど。

あれ書こうかな、これ書こうかなと思っているうちに時間ばかり過ぎてしまいました。

日本語教師デビューしてから、えぇっと、4ヶ月弱、自分の文法知識がいかに不足しているかを痛感する日々です。

しかし、プロとして(とてもプロとは言えませんが・・・)教える立場にいるのだから、「文法苦手なのよねー。」とばかりも言ってられないので、精進します。。

さて。今日は学生から質問されたことについて、まとめます。

●「べきだ」「ものだ」の違いについて

中級前半の学生からの質問。
A「学生は勉強するものだ。」
B「学生は勉強するべきだ。」

A,B どう違いますか?という質問でした。


「ものだ」の意味・用法は複数ありますが、「べきだ」との比較のため、ここでは「真理、一般的に常識と考えられていること」をとりあげます。

※以下は、学生への説明の言葉ではなく、参考書、教科書などを見てまとめたものです。
間違った情報などありましたら、ご教示いただけると幸いですm(_ _)m

●「ものだ」について

「ものだ」は一般的に常識と考えられていること、理想的な状態や、本来行うべき行為を表します。

そのもの一般を表し、特定の人物やものについては、用いることができません。

「本来」とともに使うことが多いです。

たとえば、学生は勉強します。みんながそう思います。
○「学生は本来、勉強するものだ。」といいます。
×「陳さんは本来、勉強するものだ。」とは言いません。

他にも、年をとります。目が悪くなる人が多いです。
ほとんどの人が目が悪くなります。みんながそう思います。
○「年をとると、目が悪くなるものだ。」といいます。
×「陳さんは、年をとると目が悪くなるものだ。」とは言いません。

A「学生は勉強するものだ。」これは、一般的な性質を述べていますが、そこから訓戒とすることもできます。

<例>
(遊んでばかりで宿題をやってこない学生に)
先生:「学生は本来勉強するものですよ。遊んでばかりいてはいけません。」

●「べきだ」について

「べきだ」は、社会の中で一般的に妥当・当然だと考えられていることを表します。「~するのが当然だ。」「~するのが正しい」という意味で、相手に対する助言、忠告で用いられることが多いです。

○「学生は勉強するべきだ。」
○「陳さんは勉強するべきだ。」
→相手に対する助言、忠告。

×「年をとると、目が悪くなるべきだ。」
→目が悪くなるのが「正しい」わけではないので、ここでは用いることができません。

それから、「べきだ」「ものだ」の違いについて、twitterでアドバイスいただいたのですが、
「電化製品が全部半額のセールをやります。欲しいものがあるなら、今買うべき(×もの)
ですよ!」
というのがありました^^
hirokoちゃんありがとう。相手に対する助言なので、「ものだ」は使えないんですねー。

とここまで書いたところで。
A,Bの違いは説明出来てないのですが・・・
「べきだ」「ものだ」の置き換え不可能な例を出したので、学生は納得したようでした。

ふー、まだまだ。これから。

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