「属する」グループ分け ~続編~

以前、「属する」は3グループ?1グループ?という記事を書きました。


この記事について、ジカンドー先生よりご意見いただいたので、公開します。ジカンドー先生、ほんとうにありがとうございます!こんなペーペーのブログにコメントくださるなんて・・・!と感動しました。


ジカンドー先生は、私の通っていた日本語教師養成講座で講師をなさっていた方で、今は海外で日本語教育活性化支援の仕事をされています。ここで告白します・・・ひそかに先生の可愛らしさに憧れていました!あ、今も!


【「~する」動詞の活用について】先生からいただいたメールは、もっと読むへ♪

以下、ジカンドー先生からいただいたメールです。


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1.「属する」はサ変動詞。
「属さない」は、「属する」に形がよく似ている五段動詞「属す」の活用形と考えてもいい。
あるいは、「漢字1字+する」の形の動詞は、「漢字2字+する」の形の動詞と比べ、結合の度合いが強くなるので、日本人の語感として「属/しない」として2語的に扱うのではなく、「属さない」と1語的に扱う方がなじむ、と考えることもできる。


「×さない」となるものには他に、「愛する」「課する」「服する」「略する」などがある。


一方、「漢字1字+する」であっても「損する」は2語的に扱われ、「損しない」になる。


この形については「値する」「嗽する」「噂する」「決する」「接する」「察する」「発する」など多くの例をあげることができる。

2.このような混淆は、「漢字1字+する」という形の動詞で例外的に
起きるだけなので、namiigoさんの動詞活用判定法は全般的には間違っていません。ただ、


3.「する」だったらすぐに3グループにしていいと思う。
ラ行の五段は、「切る」「いらっしゃる」などで、「×する」という形になるものはほとんどない。



例外は、「擦る」「刷る」「掏る」「かする」「こする」「さする」「ゆする」なのでこれだけ覚えておけばいい。


サ行上一段は、「信じる」などのように「iる」になる。サ行下一段は「見せる」などのように「eる」になる。ただ、教室で使う場合、活用形を判定するのは「マス形」からにした方がいいと私は思っています。
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また、先生から参考URLを教えていただきました↓
◆現代語の「愛する」はサ変動詞ですか?
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1414570624


活用一つをとっても、奥が深いなぁと改めて感じました。いやー、日々是勉強ナリ。

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